dekakiyo2005-08-14

 2期目を目指すにあたり、初心を確認する意味で、政治を志した理由をお話したいと思います。

 私は、最初、弁護士を目指していました。早稲田大学法学部入学後、民法不法行為法を学びました。その時のゼミの教授が今の早稲田大学法科大学院ロースクール)の初代学長、浦川道太郎先生です。浦川先生のもと、製造物責任や、薬害などの勉強をし、また、法律討論会に出場し、学内優勝、全国大会出場など結構真面目に勉強してました。
 しかし、ある時、壁にぶつかりました。法律だけでは解決できない問題があるという壁にぶつかったのです。例えば、薬害問題。刑法でも故意が無かったり、民法不法行為法でも立証責任が被害者側にあったり、、、、、解決には、多くの問題をクリアしなければなりません。
当時、薬害エイズ事件が問題になっていました。この時、菅直人厚生大臣が動いたことにより、事態は急変しました。
また、阪神淡路大震災の時、救援物資が飛行機で運ばれてくるけれども、飛行場に降りられないことがありました。
役所の許可が下りないという理由で、、、、。この時、一人の政治家が、全ての責任は自分がおうということで、飛行機を着陸させました。
衝撃が走りました。法律を学ぶものにとって、法律は守るべきものであるという考えがあったにもかかわらず、解決できない問題がある。助けられない人がいる。しかし、政治というものはそれを変えてしまう力があるということに、驚きました。そして、法律では救えない人たちが救えるかもしれないと思いました。
そして、ゼミで学んでいた製造物責任法についても疑問を持っていました。
この製造物責任法は、ザル法でした。つまり、加害者側の抜け道が有り、被害者救済が中途半端だったのです。なぜ、問題点がわかっていながら、中途半端な法案を国会はつくるのか?
政治というものは、困っている人を助けることができるのに、なぜ助けられる法案を作らないのか?
そんな疑問が、わいてきました。そして、立法の現場を見たいという熱い気持ちで、政治家の秘書になったのです。


写真は、全国法律討論大会出場のときの写真です。ちょっと、髪が長すぎ(笑)