きょうから春の火災予防運動が始まりました。大変に空気も乾燥し、火災の発生しやすい季節を迎えております。そこで、本日は、地域における消防防災のかなめとして極めて大きな役割を果たしている消防団の抱える諸問題について、消防団のさらなる充実発展を支援する観点からの質問を中心にしてまいります。
 特に、我が宮城県におきましては、昨年七月二十六日に発生しました宮城県北部連続地震におきまして、大きな被害を受けた五つの町を中心に、三十七市町で延べ六千百九十二人の消防団員の方が、地域の警戒やパトロール、災害復旧活動、被害状況調査、水防活動などで活躍なさいました。そして、三十年以内に九九%の確率で宮城県沖地震が起きると言われておるこの宮城県におきまして、消防団の活動の充実というのは必要不可欠なことだと思われます。
 さて、年に一回の消防白書が、この平成十五年版が昨年の十二月十六日に公表されました。そこでは、消防団の役割を評価しつつも、さまざまな問題を指摘しています。
 まず、最も大きな問題は、やはり団員数の減少です。消防団員は、昭和二十年代の二百万人から全国的に減少が続き、常備消防の充足率の進展が落ちついて以降も減少に歯どめがかからないといった状況でございます。この結果、団員数は平成十五年四月一日現在で全国九十二万八千四百三十二名であり、十年前と比較いたしましても、人数で五万四千五百八十二人、比率にいたしまして五・六%減少しています。
 この理由につきましては、昨年の三月に公表されました「新時代に即した消防団のあり方について」、そこにおきましては、実態調査の結果といたしまして、人口流出、若者流出により入団者が減少したとする市町村が約七四%にも上っております。
 以上のような状況を踏まえ、若者の入団促進や、高齢者、女性の参加、扱いやすい機器類、在宅e―ラーニングの導入等について質問をします。