今日は、地元の新聞社の河北新報さんが、岩沼で出している「いわぬま散歩道」に、以前掲載していただいた原稿をアップします。
ちょっと、前の事ですが、なかなかアップする機会がなかったので、今日にしました。
原稿の依頼が代表選挙直後の時期でもあり、資料不足、時間、紙面の制限等により、なかなか細かく書けませんでしたが、エッセンスをくみ取って頂けたらと思います。
よろしくお願いいたします。

以下原稿より

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小沢一郎民主党代表が、代表選挙の演説で、「三十六年間におよぶ政治家としての経験の全て、そして、想いの全てをかけて、この局面の最前線に立ち、日本の真の構造改革である、政権交代への狼煙を上げる。」と宣言し、新生小沢民主党が誕生しました。

これから、我々、民主党は、小沢一郎代表の理念と国家像の上に、日本の方向性を立案、議論してまいります。

「小泉構造改革」は、看板の架け替え、国民への負担押し付けにすぎず、官僚任せの政治は全く変わっていません。だから不祥事もムダ遣いも無くならない。なによりもこの国をどうしたいのか、どのような社会にしたいのか、理念や哲学、あるべき国家像というものを語っていません。そして、残念ながら、 これまでの民主党も個々の議員に理念や国家像はあっても、党として、まとまったものを示しきれませんでした。

 しかし、新生民主党は、小沢一郎という、強い信念とリーダーシップを持った政治家が代表になったことにより、生まれ変わっています。

「共生という理念に基づいて、誰にでもチャンスと温もりある豊かで公正な国をつくる。」 という、小沢代表の考えを軸とし、挙党一致で、民主党の統一したメッセージを国民の皆様に示してまいります。

新生小沢民主党の政策ですが、「改革八策」をもとに、そのエッセンスを、お話します。

 新生小沢民主党の政権構想の基本は、政治、経済、社会のすべてにおいて、「公正な国」をつくることです。 それによって初めて、でたらめな小泉政治によってボロボロになった日本を立て直し、真に豊かで世界からも尊敬される日本を築くことができるのです。

 一部の間違った「勝ち組」だけが得をするのは、自由ではなく、公正でもありません。私たち民主党の目指すべき社会は、健全な競争のもと、黙々と働く人、努力する人、正直者が報われる「公正な社会」です。

 そして、最も身近に深刻な問題として、人づくりがあります。今日の日本社会の荒廃は、日本人の心の荒廃そのものです。このまま推移すれば、日本は滅亡への道を歩んでゆくに違いありません。この人づくりの問題は短期間になしえません。今から政府が、全ての国民が、 真剣に取り組んでゆかねばならない重要課題です。ここにおいて、政治の役割とは、法案に愛国心を盛り込んで、国民にキャッチフレーズだけの愛国心を強制することではなく、「愛さずにはいられない素晴らしい国」に、この日本をしてゆくことに尽きます。

我々、民主党は、「共生という理念に基づいて、誰にでもチャンスと温もりある豊かで公正な日本」、「愛さずにはいられない素晴らしき日本」のために、日本の真の構造改革政権交代の実現に向け、日々活動してまいります。

<改革八策>
1. 年金、介護、高齢者医療は基礎的部分を消費税でまかない、公正で安定した社会保障制度を確立する。
2. 誰もが自分で計算して納める分かりやすい所得税制に改め、税率は引き下げる。諸控除は廃止して、その分手当を充実させる。
3. 中央省庁からのヒモ付き個別補助金は全廃して、全て自主財源として地方に一括交付し、地域のことは各地域で決められるようにする。
4. 義務教育は、国が最終的に責任を負うと同時に、市町村が自らの創意工夫で自由に行える仕組みに改める。
5. 農業を自由化し、主要生産物については不足払い制度を導入して、生産者と消費者が支え合う仕組みをつくる。将来的には、食糧自給率を六十%にする。
6. 地球環境の保全で人類に貢献することを国家目標とし、環境保全で日本が世界をリードする仕組みを確立する。
7. 日本国憲法の理念に基づき、国連を中心とする安全保障の原則を確立するとともに、日米関係を基軸に、中国、韓国をはじめとする近隣諸国との関係を改善し、アジア外交を強化する。
8. 家族のきずなと地域の連帯を再生させ、子どもからお年寄りまで安心して暮らせる安全な社会を実現する。